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被害者感情という罠

 近年法律の世界で「被害者感情」という事が叫ばれ、どんどんと制定法で
あるべきものが、捻じ曲げられています。その時の感情論による解釈で法律を
捻じ曲げては国は安定しないのです。

 簡単に言えば「法律が気分でコロコロ変わる」という実質的な状態を生み出して
しまうという事を考えて下さい。

 皆さんよく考えて下さい。
この契機の大きな起点として考えられるのは「光市母子殺害事件」かと
僕は考えています。

 いままで厳罰化の要請というのはかなりの大きな動きを見せていました。
それは、法律をまだ学生として学んでいるときから、それはホットな話題として
議論がなされていました。

 さてここで考えなければならないのは、地域社会、国としての機能の安定です。
被害者感情というのは本来であれば法律とは別のものであると理解し解釈しな
ければならないものであるのです。

 ここで、それでは被害者がうかばれないではないか、という問題もありますが
では、それが冤罪であった場合にこの国は民主主義ですから、その冤罪に加担を
してしまった、つまりは被害者感情を訴えた人々が全員その責任を取らなければ
なりません。

 極端に例を出してみましょう。
Aさんが殺害されました。それはあまりに酷いやり方でした。
どこの誰が見ても、それはあまりに酷でした。

 そのAさんを殺害したのはBさんという人でした。
Bさんはもちろん刑が確定しました。しかしながら、Aさんの家族、その「被害者を
支える会」などの民間団体は刑が軽すぎると言いました。 地域社会を巻き込んで
それは物議を呼びました。

 そこで用いられた概念が「被害者感情」です。
どの人々も、被害者の感情を考えると刑が軽すぎる、もっと重くするべきだと
一様に言い続けました。

 その後、冤罪という事が判明しBさんは全くの無罪であり、無関係であるという
事実が浮かび上がりました。

 その後、「被害者感情」をと呼びかけていた人々、賛同していた人々は「知らぬ」
「存ぜぬ」どころか、まるで他人事のように「冤罪は可哀想に」なんて言っている始末
です。

 都合が良すぎませんか?
でも、これが今の日本の現状なのです。法律と感情は別のものでなければならない
のですが、このような状態になっているのです。法律は良くも悪くも、国として社会として
円滑に進んでいけるように、という事が最終目的でありますから、そもそもが、被害者
感情というもの、人の心というものを考えて策定されてはならないのです。
 
 
 被害者感情が・・・とたきつけていた「被害者の会」「賛同した人々」全て同罪です。
事実確認を取らずにそれを行ったというのは酷い話しで立派な犯罪として成立しても
おかしくないのです。あたかも、それが事実のように訴えたという事になるわけですから、
「被害者感情」と訴えた人々全員が責任をとらなければなりません。 
もっと厳密に言えば、刑法上の刑罰を与えられて当然の事をしてしまったのです。

 その事をは脇に置いて、「被害者感情を考えろ」とは酷い話です。
法律は法律。感情は感情であるという事をよく覚えておかなければなりません。
本人の気持ち、当事者の気持ちではなく第三者的に物事を見られる地域社会という
ものが被害者を支えなだめるという体制を採る事がもっとも重要なのです。

 法律が安定していなければ、国は安定しません。
当事者と同じ立場に立ってはいけないのです。
もし、被害者という立ち場にたつとするのならば、ここは民主主義の国ですから
それに賛成した以上は責任が伴うという事を覚えて下さい。賛成した時点で既に
あなたは加害者になる可能性があり、責任を負っているのです。

 もっと、社会と感情という部分を分離して考えて下さい。
自分には、そんな問題は起こらないから、感情的に良いと思う
又は、社会一般的に正しい、キレイだろうと思われるというイメージだけで、
被害者と言われる人々の法律活動に参加することは無責任です。
それだけの責任が伴うという事を持って行われるのであれば良いの
ですが、それが無ければ只の無責任で、社会を悪い方向に導いてしまう
可能性の方が大きいですから、考えられないのであれば即刻にやめるべき
であると僕は、そう思います。

 責任を取るつもりがないのであれば、それは只の無責任です。
犯罪者よりもたちが悪いです。

 もちろん僕も含めてですが、よくよく考えなければならないのです。
感情論で決められたら困る、社会が安定しない、それはいづれ自分の
首を絞めるという事をくれぐれもお忘れなきよう。
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2011-07-16 : 作品作成日記 : コメント : 4 : トラックバック : 0 :
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非公開コメント

こんにちは
冤罪の可能性っていうのは現行犯でもなければ、
どこまでいっても有り得ること、と言えそうです。

それで、死刑を執行した後では取り返しがつかないから、死刑の執行は避けようとするのなら、死刑相当の罪を犯していても、死刑判決はさけるべき、という方向に話が進みそうですね。
でも、それも感情論ですよね。

単に責任回避的なものとして死刑を避ける選択というのも問題があるように思います。

死刑があるべきものかどうかは別として、今現在、最高刑として存在しているのに、無理にでも回避しようとするのは間違っているのではないでしょうか?


2011-07-16 14:56 : カテンベ URL : 編集
カテンベさんへ
 カテンベさん、ご訪問にコメントに貴重なご意見誠にありがとうございます☆☆☆
カテンベさんの仰る指摘は全くその通りでございます。
 解き明かせないからかこそ、整合性をどうしてもとれない結果として
どうなるかは分からないという不確定があるからこそこうして議論が
生まれるのですから、全くご指摘の通りだと僕も思います。

 仰るとおりの方向性の議論がなされるかと思います。
しかしながら、ここから汲んで頂きたいのは、認識としてそれを持っているか
持っていないかという事をお伝えしたかったのです。

 どうしても、人間社会ですから矛盾を抱えて、どこかで割り切らなければ
なりません。その矛盾を抱えながら、どこで線引きをするかということです。

 「犯罪に対してどのような刑罰を下すか」という事を問題としているような
書き方に受取られているようでしたら、僕の文章が悪かったと思います。
ご説明させて頂きますと、制定されている法律に関して不確定になられたら
困るという事です。

 法は法として執行されるべきもので、被害者と言われる人々のケアというのは
第三者、地域社会が上手に受け入れてなだめていくようにするべきではないだろうか?
という、方向性を文章にしたかったのですが、僕の文章が未熟で誤解を与えてしまう
文章、伝わりにくい文章であったと反省を致しております。

>死刑があるべきものかどうかという点は別にしても、最高刑として存在しているのに
無理にでも回避するというのは間違いではないか?

 この問題に関しては、さらにはカテンベさんがご指摘された死刑が冤罪であったらどうする?
という事に戻ってしまい無限ループを繰り返します。死刑を回避するのは間違っている、
だから死刑にするのだ→冤罪でした。責任はどうする?という具合です。

 だから、どこかで線引きをして、多数を形成するしか方法はないのでしょう。
つまりはイニシアティブをとっていく集団の形成。ある一定の方向に向かって
それを行っていくという集団形成です。

 それが政治なわけですが。

 ただ、間違ったときに、賛同した者全員が反対者であった者たちからの批判、中傷を
受け入れる、叱責を受ける、という形での責任の取り方しか方法はないのだろうと
僕はそう思っています。

 良い部分、悪い部分は必ずあって、良いところ取りは出来ないので
このような議論は答えも出せずに延々となされていくのだろうと思います。

 ただ、今回この文章でお伝えしたかったのは、法が感情論で捻じ曲がっては
困るということです。

 総括しますと、僕自身もカテンベさんの最後のご質問と同じ結論に
至るという事になると思います。言葉の定義と範囲の違いがありますから
表現が異なりますが、総括をして、最終的にどういうことなのか?と述べると
カテンベさんと同じ思考としているのだと、返信を書きながらそう思います。

 カテンベさん、ご訪問にコメント誠にありがとうございます☆☆☆
整合性がとれて、良い世界になると良いのですがなかなか難しいですね。
カテンベさん、また遊びに来てください☆☆☆
 楽しみにお待ち致しております☆☆☆
2011-07-16 15:38 : NORI URL : 編集
冤罪ってニュースにならないものだけでいくらくらいあるのでしょうか
普通に生きていて巻き込まれる確率ってどれくらいなんでしょうね

一番身近な冤罪といえば痴漢が思いつきますが
あれほど見直すべき捜査もそうそうないと思います

殺人にせよ痴漢にせよ、犯人と断定し刑罰をくらわせたなら
警察も裁判官も同罪だと思います
冤罪を引き起こしたならその資格すらないと思います

しかしそれも感情論なんですよね
だって誰だって冤罪なんか引き起こしたくありませんし
警察を恨んでも意味がない

腑に落ちない事件、判決たくさんあります
でも、我々一般人にはどうすることも出来ません
口を挟むことすら出来ません

弁護士、なれるといいですね
応援しています
2011-07-18 10:33 : あ URL : 編集
あさんへ
 あさん、ご訪問にコメント誠にありがとうございます☆☆☆
冤罪ってたくさんあるのですが、実は泣き寝入りが殆どで声として
上がってきていないというのが実情なんです。

 日本の刑事裁判の99.9%は有罪です。
痴漢でなくとも、冤罪というものはたくさんあると思います。
証券取引法違反、詐欺、殺人教唆、その他色々。

 日本は法曹三者と、国家というものの分離が上手になされて
いません。法曹三者の中で個人、私人というのは弁護士だけです。
あとは国の機関です。検察、裁判所。そこには政治の介入もして
いますから、なかなか難しいです。

 国の機関が冤罪で捕まえて刑罰を与えたなんて恥ですから
検察、警察は躍起になって、容疑者と見ている人物を犯罪者に
しようとします。公正な裁判なんて無いような気もします。

 警察の取調べも問題です。
警察の取調べには、弁護士や、その他の人々が介入して
なされることがなく、警察のみによって行われます。
それが問題となっています。ビデオでの取調べを録画して一部始終を
見れるような体制にもなっていません。

 そこに弁護士などの国家機関から分離された法曹を入れて行う
べきであると言われていますが、それは頑なに国は拒否をしている
というのが現状です。

 冤罪として闘った方々のその後の人生は、間違ったことも後ろめたい
こともしていないのに、無罪が確定した後も大変だそうです。

 冤罪事件はある程度割り切って仕方ないと言える部分が
確かに存在していないと結局のところは誰もがその職につきたくない
という事になりますので、仕方のないことなのですが、しかしながら
証拠というものを取り調べなどの、自白によって証拠としたりします
から、それを無理やり言わせるような体制が問題であると思います。
アメリカかぶれというわけではないのですが、警察の取調べには
監視カメラで全てを撮影して、それは裁判上の証拠として検証する
その中で自白証拠の証拠能力の有無の判断がなされる体制の
確立が早急に必要であると僕は考えます。

 普通に生きていて冤罪に巻き込まれる確立はかなり低いと思います。
ただ、仕事によっては冤罪は多くなるでしょうね。関わる人間関係が
悪ければ、冤罪の確立は上がると思います。

 でも普通の暮らしをしていて、冤罪に合う確立は極めて
低いかと思います。痴漢の冤罪に気をつける事くらいでしょうか。
あとは盗撮などの、比較的軽犯罪と言われるものの疑いをかけられる
くらいの事は、東京、名古屋、大阪などかなりの人がいる都心部では
多くなるかもしれません。

 府に落ちない事件、判例などはありますね。
確かに、法律を学習していると、たくさん出てきます。

 一般人にはどうにも出来ないという感覚はなるべく
そう思わないようにして下さい。民主主義の国ですから、
「おかしいな?」と思う事があれば手を上げて、同意権の
人を集めて訴えることでしか国は動かないので。

 あと、応援誠にありがとうございます☆☆☆
僕はアメリカの弁護士資格の取得を目指して頑張っていきます☆☆☆
32歳までには法曹として登録したいと思っています。出来れば、もっと
早く資格を取得したいと思いますが、資金の兼ね合いもありますので
それでも、28歳 29歳には留学をしたいと思います☆☆☆

 あさん、ご訪問にコメント誠にありがとうございます☆☆☆
また、遊びに来てください☆☆☆
 楽しみにお待ち致しております☆☆☆
2011-07-18 23:20 : NORI URL : 編集
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