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職場セクハラの実態と法的問題~雇用保護を中心として

 今回記事がダブっているのですが、ブログの構成上続きを読みにくい
という部分があるので、あえて全て閲覧出来るように、一つの記事にまとめ
ました。

 タイトルもともと、この論文を書いた当時の表題を割り振りました。
引用、参考文献は「続き」に記載しました。
 参考にして頂けると大変に嬉しいです。また皆様のセクハラの
認識、理解の手助けになればと思うのです。


論旨の概要

 企業のセクシュアル・ハラスメント防止についての取り組みが、
「広い意味での被害者の雇用保護」になるとの考えから、「4被害者の雇用保護」において、
広い意味での雇用保護を導きだす為に、企業の使用者責任を明らかにして、さらに企業の
セクシュアル・ハラスメント防止の取り組みの実効性を高める、改正男女雇用機会均等法11条
および指針というセクシュアル・ハラスメントの防止対策のガイドラインにそったセクシュアル・
ハラスメント防止が使用者責任の免責(民715条)とどのように関わってくるのかについて言及した。

 1では、セクシュアル・ハラスメントの定義を違法なセクシュアル・ハラスメントと道義的な
責任を負うセクシュアル・ハラスメントに分けて定義を述べ、そのa)においてはセクシュアル・
ハラスメントの分類を述べ、米国と日本の違いについて述べた。

 次には、2では、セクシュアル・ハラスメントが民事ではどのような責任があるのか、
刑法での責任はあるのかに述べ、a)では使用者の不法行為、そして使用者の債務不履行
について判例を紹介した。

 3では旧男女雇用機会均等法と改正男女雇用機会均等法の改正での違いが
分かるようにした。さらに、その中では使用者責任の免責(民715条)と男女雇
用機会均等法11条の指針というガイドラインの関係にも言及した。 そして、
この論文の主要点である、「被害者の雇用保護」を「広い意味での雇用保護」として
論じる為に、それまでに述べてきたことを踏まえて、結論づけた。



【目次】
1セクシュアル・ハラスメントの定義
a)セクシュアル・ハラスメントの分類

2セクシュアル・ハラスメント被害者救済の法的枠組み及び判例動向
 a)使用者の不法行為及び債務不履行の成立

3職場におけるセクシュアル・ハラスメントと旧男女雇用機会均等法21条及び指針
 a)改正男女雇用機会均等法11条とその実行性(改正ポイント)

4被害者の雇用保護




1・セクシュアル・ハラスメントの定義

 今日セクシュアル・ハラスメントの定義は一般的に「相手の意に反する不快な
性的言動(1)」と説明されている。このように説明されると、全ての性的な言動が
違法なセクシュアル・ハラスメントなのかと思ってしまいがちであるが、「相手方の
意に反する性的な言動」が全て違法評価を受けるわけではないということを知っておく
必要がある(2)。当該行われたセクシュアル・ハラスメントに違法性の存在がなければ、
道義的に責任を問うことは可能でも、法的責任の追及は出来ないのである。
 
 そもそも、人間である我々が性的な関心、感情を抱くことそれ自体は害悪では
ないと言える。日常の生活の中で誰かに性的関心を持ち、「お付き合いを申し込む」
「婚約をする」「婚姻をする」ということには少なからず性的な部分を含むし、それをさ
れた相手方が、その人が好みのタイプではなく「不快」に感じたからと言って、法的責
任を問いうるとすると、日常の社会生活は健全な形で機能しなくなる(3)。

 つまり、この問題は人間としての性的な感情を全て否定するものではないという
ことである。只、その性的関心、感情が起きた場合の相手方へのアプローチの
仕方が時として、法的責任を含む問題となって現れてくるのである。すなわち、
何らかの違法性を含むことが要件であるから、法的な定義としては「相手方
(被害者)の意に反する違法な性的な行為
(山田省三 日本労働学会誌94号 p35)」となるのである。

 
a)セクシュアル・ハラスメントの分類
セクシュアル・ハラスメントにはどのような類型があるのであろうか。よくセクシュアル・
ハラスメントの説明をするときに使われるのは「対価型ハラスメント」と「環境型ハラス
メント」の二つの類型である。
 
 前者は、「性的な要求を拒否したことなどを理由として雇用上不利益な決定を行う
場合(4)」を指し、その不利益の内容は解雇・降格・減給・配転などを指し(5)、後者は
「性的な嫌がらせにより職場環境を悪化させる(4)」ことを指し、男性社員がヌードポスター
を職場の壁にはったり、猥談を女性社員に持ちかけたり、というような場合を指す。

 ところで、このような分類で説明をするのは米国の影響が大きい。このような分類は
米国の雇用差別禁止立法の下で発展してきた法理である。
米国における雇用機会均等委員会(EEOC)のガイドラインにおいて、
「対価型セクシュアル・ハラスメント(quido pro quo sexual harassment)」と
「環境型セクシュアル・ハラスメント(hostile work environment sexual-
harassment)」の双方が、公民権法第7編違反の性差別にあたるとされたのである(6)。
さらに、公民権法第7編においては、女性から男性への
セクシュアル・ハラスメント、同性間のセクシュアル・ハラスメントに対しても性差別に
あたるとされ禁止しており(7)、職場でのセクシュアル・ハラスメントが起こった場合に、
日本とは桁違いに賠償額が巨額であり、1991年の改正により認められた懲罰的損害賠償
(punitive damages)によって想像を絶する額になることも少なくないのである(8)。
 
 さらに、米国では企業の社会的責任に重きが置かれていることもあり、
企業側のセクシュアル・ハラスメントの防止体制に不備があれば直接の加害者
だけでなく企業の責任が問われ多額の賠償金が課されるため米国企業は、その防止・
対策として、セクハラの予防、それに対しての教育トレーニングの徹底、及びセクシュアル・
ハラスメントの問題が発生した場合の苦情処理体制、実態調査体制と並々ならぬ努力をして
いるのである(9)。このような企業のセクシュアル・ハラスメントの態度は我国の企業も見習う
べきであるのは言うまでない。

 我国では平成19年4月1日改正男女雇用機会均等法11条において
「セクシュアル・ハラスメント」につき規定しているが、この男女雇用機会均等法違反をもって
不法な行為となるのではなく、刑法の強制わいせつ罪(176条)強姦罪(177条)などの
構成要件に該当する場合、又、民法の不法行為(709条)、使用者責任(715条)
債務不履行(415条)などの要件を満たすことが必要になるのである。

 米国のセクシュアル・ハラスメントの裁判においてはセクシュアル・ハラスメントの態様が
賠償額と関連があるが、我国の場合には、損害額の認定やセクシュアル・ハラスメントの
認定に関連がないことから、このような分類の実益は乏しいと言われている(10・11)。
 しかし、裁判上の実益がない分類とは言っても、思うに、セクシュアル・ハラスメントが
男女共にそれに対する理解の不足から起こるものであるとすると、その教育・研修・啓発
などには大いに役に立つ理解をしやすい分類であり、これ自体は一般的なセクシュアル・
ハラスメントの理解には貢献するものだと言えるのではないであろうか。

2・セクシュアル・ハラスメント被害者救済の法的枠組及び判例動向
しかし、このような類型の行為が職場においてなされたからと言って直ちにセクシュアル・
ハラスメントとして法的問題に発展するわけではないことは前述した。では、どのような
場合にセクシュアル・ハラスメントとして違法な行為とされるのであろうか。そもそも、
セクシュアル・ハラスメントを直接禁止し罰する規定は我国には存在しておらず、
セクシュアル・ハラスメントを法的に追求するには民法や刑法を根拠法として、
その責任を追及してきた(12)。

 刑法での責任追及で、加害行為者はそのセクシュアル・ハラスメントが
構成要件に該当する場合には刑法上の(強制わいせつ罪(176条)強姦罪(177条)
の責任追及がなされる。職場におけるセクシュアル・ハラスメントの裁判においては
民事での責任追及が圧倒的に多い。その理由としてあげられるのは、刑法での責任
追及をしようにも、刑法上の強制わいせつ罪(176条)強姦罪(177条)にあたるセクシュ
アル・ハラスメントが実際に職場においてなされたとして、セクシュアル・ハラスメントの
特殊性、すなわち、セクシュアル・ハラスメントの大多数が密室で行われるという点で
目撃者もおらず、さらには職場での支配従属関係の利用・濫用によって発生した場合
には事実認定はより困難になるといわざるおえない上、刑法の厳格な構成要件の下では
、責任追及が困難ということが挙げられるのである(13)。


a)使用者の不法行為及び債務不履行の成立
 そのような事情もあり民事での責任追及が圧倒的に多いのである。
「職場におけるセクシュアル・ハラスメント」が行われた際に直接の加害行為者に対して
民法では被害者が加害者に対して不法行為に基づく損害賠償請求(民709条)および、
使用者に対する不法行為責任(民715条)あるいは債務不履行責任(民415条)を追求
するという形で争われてきた。裁判において、直接の加害行為者と使用者を訴え、損害
賠償を請求するものが多い。

 例えば、直接の加害者行為者と、その使用者の責任の両方を、はじめて認めた判例
としては、福岡セクシュアル・ハラスメント事件(福岡地裁・平成4年4月16日・判例タイムズ783-60)
がある。この訴訟において林弘子先生・山田省三先生の鑑定意見が原告がわから出され、
山田省三先生の鑑定意見においては「使用者には、労働契約上の信義則上の配慮義務の
一環として、労働環境整備義務が肯定される(14)」としている。

 この判決文中には直接にセクシュアル・ハラスメントという言葉は使われていないが、
「使用者は社会通念上伴う義務として、職場が被用者にとって働きやすい環境を保つ
ように配慮する注意義務があるところ、専務らの行為は、職場環境を調整する義務を
おこたり、主として女性である原告の譲歩犠牲において職場環境を調整しようとした
点において不法行為性が認められ、被告会社はその点でも使用者責任を負う」
としたのである(15)。

 説明をもう少し加えると、「職場が被用者にとって働きやすい環境を保つように配慮
する注意義務」を使用者の不法行為上の義務とし判事した先例としての意義を有する
判例であったのである(15)。

 しかしながら、これによると「業務の執行につき」という要件を満たさなければならない。
そうなるとすると、実際は職場でセクシュアル・ハラスメントの被害があるような環境なの
にも関わらず、その防止義務の責任を使用者に問いうる事が困難になる。その中で提唱
されていたのがセクシュアル・ハラスメントを「広い意味での労災」と考え、使用者の安全
配慮義務という観点から構成しようという考え方があり(16)当初は、法律理論としては
ラフなものである(17)との批判はあったが今日においては学会にも浸透し、裁判例上
でも京都呉服事件判決(京都地判1997・4・17労判951号214頁)や
三重事件判決(津地判1997・11・15労判729号54頁)、仙台事件判決
(仙台地判2001・3・26労判808号13頁)などの判決が職場環境配慮義務を認め、
債務不履行として構成したのである。

 しかしながら、まだどのような行為が違法なセクシュアル・ハラスメントになるのかその
基準がはっきりしないといえる。その基準を、高等裁判所レベル初のセクシュアル・
ハラスメントの違法性を認めた「金沢セクシュアル・ハラスメント事件(名古屋高裁金沢支部
 平成8年10月30日判決、労働判例707号37項)」の判旨を参考にしてその違法性の判断
基準を簡単にではあるが述べておく。

 判旨「職場において、男性上司が部下の女性に対し、その地位を利用して、女性の意に
反する性的言動に出た場合、これが全て違法と評価されるものではなく、その行為の態様、
行為者である男性の職務上の地位、年齢、婚姻歴の有無、両者のそれまでの関係、
当該言動の行われた場所、その言動の反復・継続性、被害者女性の対応などを総合的に
見て、そえが社会的見地から不相当とされる程度のものである場合には、性的自由ないし
性的自己決定権等の人格権を侵害するものとして、違法となる」としている。
 
 この判決で注目されるのは、法的レベルでのセクシュアル・ハラスメントの成立要件を
明確に示した点であり、「意に反した性的な行為」の「意に反する」という基準は、「通常の
女性」ならば意に反したであろうという客観的な基準に、その他の個人的な事情が加味さ
れるべきであり、この点に関して、本判決のあげる行為の態様というのが客観的基準であ
る(18)とする見解がある。確かに、この判旨はある一定の基準を述べていると評価するこ
とは出来るが、実際にセクシュアル・ハラスメントに遭遇した被害者女性の行動では、
第三者に被害を話さない、具体的な行動をとらない、侵害行為が実際に行われているその
場で抵抗しない、というのは珍しいことではないことも考えておかなければならない。
その意味で本判決では、被害者と加害者の二人以外にその場にはおらず、強姦未遂を
認定した点は大変評価すべきことである(19)。

 又、セクシュアル・ハラスメントの被害者女性の行動の特徴、セクシュアル・ハラスメント
が起こる場所の特徴が明らかになってくるにつれて、これまで、セクシュアル・ハラスメント
の事実認定、つまり裁判において「性的言動の存否」が争われていたが、兵庫セクシュアル
・ハラスメント事件(平成9年7月29日・労働判例726-100)では「抗議をしたり、大声をあげ
たりしておらず、被害にあったことを同僚や夫、事務長等の病院の管理職らにはすぐに
相談していない(これは自認)が、職場の上司による性的な嫌がらせという事柄の性質上、
たとえ身近な人間に対してであっても被害事実をすぐには第三者に打ち明けることができ
ないことは、性的嫌がらせを受けたと女性の行動として十分理解できるところである(20)
としたものがある。このような判例は、セクシュアル・ハラスメントが人目のつかないところ
で行われ、裁判においては事実認定が困難であるという特徴を考えると非常に画期的
なものであるといえる。

 さらに素朴な疑問として、使用者責任(民法715)に関連して、使用者責任の免責
はいかなる要件において認められるかである。今日の職場でのセクシュアル・ハラスメン
トについては改正男女雇用機会均等法(平成19年4月1日施行)にその措置義務が規定
されているが、これ自体は違法性を判断するものではなく、事業主の雇用管理上の責任
を明らかにする性格の法律(21)であって私法上の法的効力は有しないとされているが
、セクシュアル・ハラスメント発生した場合の対応などが指針によって示され、措置が義務
付けられていることから考えると、セクシュアル・ハラスメントが発生した際に、その措置を
講じていたかどうかは民法715条の使用者の免責事由あたる可能性があり、裁判において
は免責要件としての最低の措置義務として従えられると考えて良い。免責要件は厳格に
解されており、その認定は厳しいものとなっており、実際は殆ど免責されないのであるが、
男女雇用機会均等法11条のセクシュアル・ハラスメント防止の措置義務に従ったものが
最低されていることが免責の要件であって、それをしていないならば、民法715条の使用
者責任を免れることはないと言える(22)ものだと解する。
 
 ところで、使用者の責任が明らかになり、社会問題としても取り上げられる中で企業は
職場におけるセクシュアル・ハラスメントに対する取組みの姿勢を問われているというこ
とが出来る。さらに、セクシュアル・ハラスメントは幅の広い問題であるが、裁判になる前に、
それらを禁止・防止する為に企業がその取組みに積極てきにならなければならないのである。
セクシュアル・ハラスメントは、前述したように第三者が見えないところで行われ対応が難しい
という特質がある。だからこそ、実際にセクシュアル・ハラスメントが行われる職場、つまりは
企業が問題として、より一層セクシュアル・ハラスメントの取組みに力を入れる必要がある
のである。次の章からは、セクシュアル・ハラスメントと被害者の雇用保護という観点から、
職場におけるセクシュアル・ハラスメント防止・企業内での対応の取組みについて述べていく。

3・職場におけるセクシュアル・ハラスメントと旧男女雇用機会均等法21条及び指針
 今日ではセクシュアル・ハラスメントは上述した判例から使用者責任が認められることから
分かるように、使用者つまり企業は職場でおこるセクシュアル・ハラスメントの防止・対応を正
しくしなければ、思わぬ損害をだしてしまうことになる。さらには、違法などとは言わないまでも、
職場内でおこるセクシュアル・ハラスメントが従業員の職務遂行の意識などの低下も考えられ
る。職場におけるセクシュアル・ハラスメントというのは、日常のささいなことから、人格権の
侵害や刑法上の構成要件に該当するものまで様々で、企業の相談窓口も対応に手を焼い
ているというのが実情であろう。

 平成11年4月1日に施行された旧男女雇用機会均等法21条「職場におけるセクシュアル
・ハラスメントを防止するための事業主の雇用管理上の配慮義務」として、指針では①職場
におけるセクシュアル・ハラスメントは許さないという事業主の方針の明確化、②苦情・相談
への対応のための窓口の明確化と、苦情相談への適切且つ柔軟な対応、③職場における
セクシュアル・ハラスメントが生じた場合の迅速かつ適切な対応、の以上三項目が、厚生労
働大臣の指針として定められた。しかし、その後も相談件数は増えているのである。東京都
の労働相談情報センターに寄せられたセクシュアル・ハラスメントの労働相談件数も平成
13年度1132件、14年度1287件、15年度1369件と、21条及び指針が定められたのにも
関わらず相談は増えているのである(23)。

 ところで、この相談件数の増加を見ると、15年度に至っては施行されて4年経過している
ので相談件数が減る、つまりはセクシュアル・ハラスメントの問題が減少していくのが望ま
しいが、表面的な数だけで評価してはならない。21条が施行されたときMMMA事件もあり、
その時代背景としてはセクシュアル・ハラスメントが法律問題として取上げられはじめ問題
意識も高まっており法律関係者、日本の女性団体などにも大きな影響をもち、MMMAが三菱
の子会社であったこともあり企業の意識に変革を起こし、セクシュアル・ハラスメントの深刻
さを多くの人が認めたことに意味があったと言える(24)。そこに、セクシュアル・ハラスメン
トの訴訟で使用者責任(民715条)が認められた多くの判例が蓄積し、さらに裁判におい
て使用者責任の免責として、21条及び指針の内容が実行されているのかも少なからず使
用者責任の免責に影響を与えると考えられるので(25)企業のリスクマネジメントとしても
セクシュアル・ハラスメントの防止・対策・対応が注目されるようになったのである。

a)改正男女雇用機会均等法11条とその実行性(改正ポイント)
 19年4月1日施行この改正男女雇用機会均等法では旧男女雇用機会均等法の片面性の
払拭が大きな変革の一つである。すなわち、「女性差別禁止」から男女問わず差別を許
さない「性差別禁止法」として変革したという点である(26)

 改正のポイントとしては、調停などの紛争解決援助の対象にセクシュアル・ハラスメント
を追加、是正指導に応じない場合の企業名の公表にセクシュアル・ハラスメントが追加さ
れた(27)。

 さらに改正男女雇用機会均等法33条には罰則が設けられ、その実効性が高
まったのである(28)。11条では、「事業主は職場において行われる性的な言動に対する
その雇用する労働者の対応により、当該労働者の就業環境が害されることのないよう、
当該労働者からの相談に応じ、適切に対応するために必要な体制の整備その他の雇用
管理上必要な措置を講じなければならない」と規定され旧男女雇用機会均等法21条より
さらに踏み込んだものになっている。つまりセクハラの防止対策を講ずること、また
問題が起きたときには迅速に事後の対策、被害者、加害者への対応をすることが義務付
けられたのである(29)。

 指針において、「事業主が職場における性的な言動に起因する問題に関し雇用管理上講
ずべき措置の内容(30)」として①職場におけるセクシュアル・ハラスメントの内容及び職場
におけるセクシュアル・ハラスメントがあってはならない旨の方針を明確化し、管理・監督者
を含む労働者に周知啓発すること、②職場におけるセクシュアル・ハラスメントに係る性的
な言動を行った者については、厳正に対処する旨の方針及び対処の内容を就業規則その
他の職場における服務規律を定めた文書に規定し、管理・監督者を含む労働者に周知・啓発
すること、③相談への対応の窓口をあらかじめ定めること、など、企業の講ずべき措置を
細かく規定し、セクシュアル・ハラスメントに対しての対応を示している。

 何度も述べているが、この11条及び指針自体は私法上の拘束力を持つものではないとされ
ているが、今日判例でも認められた、使用者責任、職場の環境配慮義務、さらには今回の改正
ポイントから、考えるとこの指針に沿った措置をとることが、重要であると言える(31)。この改正
でより実行性が確保されたはずである。企業がよりセクシュアル・ハラスメントの予防・解決を
意識するものであると思われる。そして、セクシュアル・ハラスメントが発生した際、被害者が
相談しやすい環境が整えば、企業自体それに対応し問題の解決ができるであろう。まさに、
それが被害者の雇用保護とも言えると思うのである。

4被害者の雇用保護
 被害者の雇用保護というとセクシュアル・ハラスメントが起こった場合においてどのように
解雇無効を導き出すか、というよう直球で考えてしまいがちだが、実際のところ裁判をして
解雇無効の確定判決が出た場合に、その解雇無効判決を得た被害者は職場で何事もな
かったように就業できるのであろうか。答えはNoではないであろうか。中には、「大丈夫」
という人も、いるのかもしれないが、どちらかと言えばそのような人は稀であろう。大抵の
場合は退職してしまうといのが実情である。今まで給料をもらって生活していた者が退職を
したら、どうなるかはすぐに分かるだろう。生活が立ち行かなくなるのである。

 しかもセクシュアル・ハラスメントの被害にあっての退職であるから尚更納得がいかないで
あろう。では、そのような時、裁判で訴えるしか手が無いのであろうか。セクシュアル・ハラス
メントの訴訟においては「直接の加害者」さらに「使用者」を相手にして訴訟を提起することが
多い。しかも裁判はかなりの時間が要することもあるし、実際仕事をしない期間の生活はど
うなるのか、など被害者なのにも関わらず問題はそう簡単に解決するようには出来ていな
いというのが実際のところではないであろうか。確かに判例法浬によって使用者責任(民715)
殆ど肯定しており、今日では企業の責任は任無過失責任に近い状態となっているとは言え
実際のところ資金力から考えても被害者は苦しい立場であるのには変わりないのである。
 
 さらには日本の労働紛争の特徴として訴訟で白黒つけるのをはっきりさせることを好まない
という傾向が強いこともあり、こと性に関係するセクシュアル・ハラスメントはさらにその被害
を深刻にしていくのである(106)。

 しかしながら、人格権侵害などで違法なセクシュアル・ハラスメントになるまでには、日常
の小さなセクシュアル・ハラスメントであって、職場にそれを許さない、又は社内研修プログ
ラムなどでの啓発によってセクシュアル・ハラスメントは問題であるという意識が高まって
いれば、又は相談窓口に相談しやすい環境ならば、セクシュアル・ハラスメントが違法性を含
むような大きなものになる可能性が大幅に減るであろう。今日では企業責任は大きく、判例で
はセクシュアル・ハラスメントの使用者責任(民715条)を認めており、さらには男女雇用機会
均等法11条及び指針「事業主が職場における性的な言動に起因する問題に関し雇用管理上
講ずべき措置の内容(30)」として具体化し細かく規定している。その事からもさらに企業の
果たすべき責任が明確になったといえる。さらに、この改正の効果として裁判において、指針に
沿った措置が取られていなければ、その使用者責任(民715)さらには均等法違反を課され
ること、さらにはセクシュアル・ハラスメントの対策の是正指導に応じない場合の企業名の公表
という制裁などから企業のセクシュアル・ハラスメント防止に対する取組みが高まることであ
ろうと予想できる。

 ところで21世紀職業財団が平成15年に行った「企業におけるセクシュアル・ハラスメン
ト防止の取組みについて」のアンケートで従業員が1000人以上の企業の相談窓口設置率は
89・5%である。さらに過去一年の間の社員からの相談があったという企業は18・6%、
なかったという企業が54%、不明が24・7%であり、又、何故相談がなかったのかという
理由のアンケートにおいては、「相談窓口設置の周知が不十分だから」が22%、
「相談しづらい雰囲気が原因」が11・3%。窓口業務の研修が行われているのは55%、
人事労務担当が兼任している企業が60・2%、専門の担当者をおいているのは21・7%、
各職場の管理職が対応という企業が17・1%という結果であった(注105)。

 企業の窓口では、このような結果であるにも関わらず、セクシュアル・ハラスメント関係
の雇用均等室への年々相談が増えているというのは、企業相談窓口の状況に反して矛盾
であるとしかいいようがない。企業の相談窓口が従業員にとって頼りがいのあるものにな
れば、職場でのセクシュアル・ハラスメントは「相手方の意に反する不快な性的な言動」と
いう比較的小さなうちに企業内で対処できるであろう。男女雇用機会均等法11条の指針
には就業規則・服務規程などにセクシュアル・ハラスメントに対する方針を明確に定める
ことも盛り込まれている。その基準に従って、セクシュアル・ハラスメントにした従業員の
懲戒解雇、若しくは、必要な措置として配転などを行いセクシュアル・ハラスメントの被害
者の事後措置をとるべきであろう。

 結局のところ、セクシュアル・ハラスメントの予防それ自体が、広い意味で雇用保護
になると結論づけたい。「被害者の雇用保護」と考えるとき、セクシュアル・ハラスメント
が起こったその企業内で、小さなうちに処理できる体制づくりの強化、徹底したセクシ
ュアル・ハラスメント防止の社内研修、それを促すような法律、それが企業、従業員
の意識を高め、さらにそれがセクシュアル・ハラスメントの被害が深刻にならない
うちに対応できるようになり、広い意味で「被害者の雇用保護」となるのだと思わ
ずにはいられないのである。

 またそれ以外の部分で対応していく事が事態も難しい問題である以上、真の
雇用保護を導き出すために、各個人のセクシュアル・ハラスメントの認識が高まる
ことが法システムとしての円滑さを生み、広義な「雇用保護」となると解することが
出来るし、それがこの問題の根本解決に於いて最も有効であると解するのである。


                                          以上

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2011-05-31 : セクハラの基礎知識(法律ブロマガ) : コメント : 2 : トラックバック : 0 :

職場でのセクハラ 2(学術ブロマガ)

3・職場におけるセクシュアル・ハラスメントと旧男女雇用機会均等法21条及び指針
今日ではセクシュアル・ハラスメントは上述した判例から使用者責任が認められることから
分かるように、使用者つまり企業は職場でおこるセクシュアル・ハラスメントの防止・対応を正
しくしなければ、思わぬ損害をだしてしまうことになる。さらには、違法などとは言わないまでも、
職場内でおこるセクシュアル・ハラスメントが従業員の職務遂行の意識などの低下も考えられ
る。職場におけるセクシュアル・ハラスメントというのは、日常のささいなことから、人格権の
侵害や刑法上の構成要件に該当するものまで様々で、企業の相談窓口も対応に手を焼い
ているというのが実情であろう。

平成11年4月1日に施行された旧男女雇用機会均等法21条「職場におけるセクシュアル
・ハラスメントを防止するための事業主の雇用管理上の配慮義務」として、指針では①職場
におけるセクシュアル・ハラスメントは許さないという事業主の方針の明確化、②苦情・相談
への対応のための窓口の明確化と、苦情相談への適切且つ柔軟な対応、③職場における
セクシュアル・ハラスメントが生じた場合の迅速かつ適切な対応、の以上三項目が、厚生労
働大臣の指針として定められた。しかし、その後も相談件数は増えているのである。東京都
の労働相談情報センターに寄せられたセクシュアル・ハラスメントの労働相談件数も平成
13年度1132件、14年度1287件、15年度1369件と、21条及び指針が定められたのにも
関わらず相談は増えているのである(23)。
ところで、この相談件数の増加を見ると、15年度に至っては施行されて4年経過している
ので相談件数が減る、つまりはセクシュアル・ハラスメントの問題が減少していくのが望ま
しいが、表面的な数だけで評価してはならない。21条が施行されたときMMMA事件もあり、
その時代背景としてはセクシュアル・ハラスメントが法律問題として取上げられはじめ問題
意識も高まっており法律関係者、日本の女性団体などにも大きな影響をもち、MMMAが三菱
の子会社であったこともあり企業の意識に変革を起こし、セクシュアル・ハラスメントの深刻
さを多くの人が認めたことに意味があったと言える(24)。そこに、セクシュアル・ハラスメン
トの訴訟で使用者責任(民715条)が認められた多くの判例が蓄積し、さらに裁判におい
て使用者責任の免責として、21条及び指針の内容が実行されているのかも少なからず使
用者責任の免責に影響を与えると考えられるので(25)企業のリスクマネジメントとしても
セクシュアル・ハラスメントの防止・対策・対応が注目されるようになったのである。

a)改正男女雇用機会均等法11条とその実行性(改正ポイント)
19年4月1日施行この改正男女雇用機会均等法では旧男女雇用機会均等法の片面性の
払拭が大きな変革の一つである。すなわち、「女性差別禁止」から男女問わず差別を許
さない「性差別禁止法」として変革したという点である(26)

改正のポイントとしては、調停などの紛争解決援助の対象にセクシュアル・ハラスメント
を追加、是正指導に応じない場合の企業名の公表にセクシュアル・ハラスメントが追加さ
れた(27)。さらに改正男女雇用機会均等法33条には罰則が設けられ、その実効性が高
まったのである(28)。11条では、「事業主は職場において行われる性的な言動に対する
その雇用する労働者の対応により、当該労働者の就業環境が害されることのないよう、
当該労働者からの相談に応じ、適切に対応するために必要な体制の整備その他の雇用
管理上必要な措置を講じなければならない」と規定され旧男女雇用機会均等法21条より
、さらに踏み込んだものになっている。つまりセクハラの防止対策を講ずること、また
、問題が起きたときには迅速に事後の対策、被害者、加害者への対応をすることが義務付
けられたのである(29)。

 指針において、「事業主が職場における性的な言動に起因する問題に関し雇用管理上講
ずべき措置の内容(30)」として①職場におけるセクシュアル・ハラスメントの内容及び職場
におけるセクシュアル・ハラスメントがあってはならない旨の方針を明確化し、管理・監督者
を含む労働者に周知啓発すること、②職場におけるセクシュアル・ハラスメントに係る性的
な言動を行った者については、厳正に対処する旨の方針及び対処の内容を就業規則その
他の職場における服務規律を定めた文書に規定し、管理・監督者を含む労働者に周知・啓発
すること、③相談への対応の窓口をあらかじめ定めること、など、企業の講ずべき措置を
細かく規定し、セクシュアル・ハラスメントに対しての対応を示している。

 何度も述べているが、この11条及び指針自体は私法上の拘束力を持つものではないとされ
ているが、今日判例でも認められた、使用者責任、職場の環境配慮義務、さらには今回の改正
ポイントから、考えるとこの指針に沿った措置をとることが、重要であると言える(31)。この改正
でより実行性が確保されたはずである。企業がよりセクシュアル・ハラスメントの予防・解決を
意識するものであると思われる。そして、セクシュアル・ハラスメントが発生した際、被害者が
相談しやすい環境が整えば、企業自体それに対応し問題の解決ができるであろう。まさに、
それが被害者の雇用保護とも言えると思うのである。

4被害者の雇用保護
 被害者の雇用保護というとセクシュアル・ハラスメントが起こった場合においてどのように
解雇無効を導き出すか、というよう直球で考えてしまいがちだが、実際のところ裁判をして
解雇無効の確定判決が出た場合に、その解雇無効判決を得た被害者は職場で何事もな
かったように就業できるのであろうか。答えはNoではないであろうか。中には、「大丈夫」
という人も、いるのかもしれないが、どちらかと言えばそのような人は稀であろう。大抵の
場合は退職してしまうといのが実情である。今まで給料をもらって生活していた者が退職を
したら、どうなるかはすぐに分かるだろう。生活が立ち行かなくなるのである。

しかもセクシュアル・ハラスメントの被害にあっての退職であるから尚更納得がいかないで
あろう。では、そのような時、裁判で訴えるしか手が無いのであろうか。セクシュアル・ハラス
メントの訴訟においては「直接の加害者」さらに「使用者」を相手にして訴訟を提起することが
多い。しかも裁判はかなりの時間が要することもあるし、実際仕事をしない期間の生活はど
うなるのか、など被害者なのにも関わらず問題はそう簡単に解決するようには出来ていな
いというのが実際のところではないであろうか。確かに判例法浬によって使用者責任(民715)
殆ど肯定しており、今日では企業の責任は任無過失責任に近い状態となっているとは言え
、実際のところ資金力から考えても被害者は苦しい立場であるのには変わりないのである。
さらには日本の労働紛争の特徴として訴訟で白黒つけるのをはっきりさせることを好まない
という傾向が強いこともあり、こと性に関係するセクシュアル・ハラスメントはさらにその被害
を深刻にしていくのである(106)。

 しかしながら、人格権侵害などで違法なセクシュアル・ハラスメントになるまでには、日常
の小さなセクシュアル・ハラスメントであって、職場にそれを許さない、又は社内研修プログ
ラムなどでの啓発によってセクシュアル・ハラスメントは問題であるという意識が高まって
いれば、又は相談窓口に相談しやすい環境ならば、セクシュアル・ハラスメントが違法性を含
むような大きなものになる可能性が大幅に減るであろう。今日では企業責任は大きく、判例で
はセクシュアル・ハラスメントの使用者責任(民715条)を認めており、さらには男女雇用機会
均等法11条及び指針「事業主が職場における性的な言動に起因する問題に関し雇用管理上
講ずべき措置の内容(30)」として具体化し細かく規定している。その事からもさらに企業の
果たすべき責任が明確になったといえる。さらに、この改正の効果として裁判において、指針に
沿った措置が取られていなければ、その使用者責任(民715)さらには均等法違反を課され
ること、さらにはセクシュアル・ハラスメントの対策の是正指導に応じない場合の企業名の公表
という制裁などから企業のセクシュアル・ハラスメント防止に対する取組みが高まることであ
ろうと予想できる。

 ところで21世紀職業財団が平成15年に行った「企業におけるセクシュアル・ハラスメン
ト防止の取組みについて」のアンケートで従業員が1000人以上の企業の相談窓口設置率は
89・5%である。さらに過去一年の間の社員からの相談があったという企業は18・6%、
なかったという企業が54%、不明が24・7%であり、又、何故相談がなかったのかという
理由のアンケートにおいては、「相談窓口設置の周知が不十分だから」が22%、
「相談しづらい雰囲気が原因」が11・3%。窓口業務の研修が行われているのは55%、
人事労務担当が兼任している企業が60・2%、専門の担当者をおいているのは21・7%、
各職場の管理職が対応という企業が17・1%という結果であった(注105)。

 企業の窓口では、このような結果であるにも関わらず、セクシュアル・ハラスメント関係
の雇用均等室への年々相談が増えているというのは、企業相談窓口の状況に反して矛盾
であるとしかいいようがない。企業の相談窓口が従業員にとって頼りがいのあるものにな
れば、職場でのセクシュアル・ハラスメントは「相手方の意に反する不快な性的な言動」と
いう比較的小さなうちに企業内で対処できるであろう。男女雇用機会均等法11条の指針
には就業規則・服務規程などにセクシュアル・ハラスメントに対する方針を明確に定める
ことも盛り込まれている。その基準に従って、セクシュアル・ハラスメントにした従業員の
懲戒解雇、若しくは、必要な措置として配転などを行いセクシュアル・ハラスメントの被害
者の事後措置をとるべきであろう。

 結局のところ、セクシュアル・ハラスメントの予防それ自体が、広い意味で雇用保護
になると結論づけたい。「被害者の雇用保護」と考えるとき、セクシュアル・ハラスメント
が起こったその企業内で、小さなうちに処理できる体制づくりの強化、徹底したセクシ
ュアル・ハラスメント防止の社内研修、それを促すような法律、それが企業、従業員
の意識を高め、さらにそれがセクシュアル・ハラスメントの被害が深刻にならない
うちに対応できるようになり、広い意味で「被害者の雇用保護」となるのだと思わ
ずにはいられないのである。
 またそれ以外の部分で対応していく事が事態も難しい問題である以上、真の
雇用保護を導き出すために、各個人のセクシュアル・ハラスメントの認識が高まる
ことが法システムとしての円滑さを生み、広義な「雇用保護」となると解することが
出来るし、それがこの問題の根本解決に於いて最も有効であると解するのである。


                                          以上

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2011-05-31 : セクハラの基礎知識(法律ブロマガ) : コメント : 0 : トラックバック : 0 :

「morning whisper」 song by La'cryma Christi



 ラクリマ・クリスティーのこの曲がどれだけの感傷的な夜と
人を失うという心の痛みを慰めてくれたことでしょう。

 天国に向かったあなたに祈りを込めて。
その場所から、星屑の隣でこの世界を眺めると
この地上から夜空を見上げるように、きらきらと
輝いていますか?
  
2011-05-30 : 作品作成日記 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :

職場でのセクハラ (学術ブロマガ)

ブロマガの購読設定を解除したつもりが解除されていなくて
すみません:(;゙゚'ω゚'):今回ブロマガになっていたのは
この記事です☆☆☆

論旨の概要

 企業のセクシュアル・ハラスメント防止についての取り組みが、
「広い意味での被害者の雇用保護」になるとの考えから、「4被害者の雇用保護」において、
広い意味での雇用保護を導きだす為に、企業の使用者責任を明らかにして、さらに企業の
セクシュアル・ハラスメント防止の取り組みの実効性を高める、改正男女雇用機会均等法11条
および指針というセクシュアル・ハラスメントの防止対策のガイドラインにそったセクシュアル・
ハラスメント防止が使用者責任の免責(民715条)とどのように関わってくるのかについて言及した。

 1では、セクシュアル・ハラスメントの定義を違法なセクシュアル・ハラスメントと道義的な
責任を負うセクシュアル・ハラスメントに分けて定義を述べ、そのa)においてはセクシュアル・
ハラスメントの分類を述べ、米国と日本の違いについて述べた。

 次には、2では、セクシュアル・ハラスメントが民事ではどのような責任があるのか、
刑法での責任はあるのかに述べ、a)では使用者の不法行為、そして使用者の債務不履行
について判例を紹介した。

 3では旧男女雇用機会均等法と改正男女雇用機会均等法の改正での違いが
分かるようにした。さらに、その中では使用者責任の免責(民715条)と男女雇
用機会均等法11条の指針というガイドラインの関係にも言及した。 そして、
この論文の主要点である、「被害者の雇用保護」を「広い意味での雇用保護」として
論じる為に、それまでに述べてきたことを踏まえて、結論づけた。



【目次】
1セクシュアル・ハラスメントの定義
a)セクシュアル・ハラスメントの分類

2セクシュアル・ハラスメント被害者救済の法的枠組み及び判例動向
 a)使用者の不法行為及び債務不履行の成立

3職場におけるセクシュアル・ハラスメントと旧男女雇用機会均等法21条及び指針
 a)改正男女雇用機会均等法11条とその実行性(改正ポイント)

4被害者の雇用保護




1・セクシュアル・ハラスメントの定義

 今日セクシュアル・ハラスメントの定義は一般的に「相手の意に反する不快な
性的言動(1)」と説明されている。このように説明されると、全ての性的な言動が
違法なセクシュアル・ハラスメントなのかと思ってしまいがちであるが、「相手方の
意に反する性的な言動」が全て違法評価を受けるわけではないということを知っておく
必要がある(2)。当該行われたセクシュアル・ハラスメントに違法性の存在がなければ、
道義的に責任を問うことは可能でも、法的責任の追及は出来ないのである。
 
 そもそも、人間である我々が性的な関心、感情を抱くことそれ自体は害悪では
ないと言える。日常の生活の中で誰かに性的関心を持ち、「お付き合いを申し込む」
「婚約をする」「婚姻をする」ということには少なからず性的な部分を含むし、それをさ
れた相手方が、その人が好みのタイプではなく「不快」に感じたからと言って、法的責
任を問いうるとすると、日常の社会生活は健全な形で機能しなくなる(3)。

 つまり、この問題は人間としての性的な感情を全て否定するものではないという
ことである。只、その性的関心、感情が起きた場合の相手方へのアプローチの
仕方が時として、法的責任を含む問題となって現れてくるのである。すなわち、
何らかの違法性を含むことが要件であるから、法的な定義としては「相手方
(被害者)の意に反する違法な性的な行為
(山田省三 日本労働学会誌94号 p35)」となるのである。

 
a)セクシュアル・ハラスメントの分類
セクシュアル・ハラスメントにはどのような類型があるのであろうか。よくセクシュアル・
ハラスメントの説明をするときに使われるのは「対価型ハラスメント」と「環境型ハラス
メント」の二つの類型である。
 
 前者は、「性的な要求を拒否したことなどを理由として雇用上不利益な決定を行う
場合(4)」を指し、その不利益の内容は解雇・降格・減給・配転などを指し(5)、後者は
「性的な嫌がらせにより職場環境を悪化させる(4)」ことを指し、男性社員がヌードポスター
を職場の壁にはったり、猥談を女性社員に持ちかけたり、というような場合を指す。

 ところで、このような分類で説明をするのは米国の影響が大きい。このような分類は
米国の雇用差別禁止立法の下で発展してきた法理である。
米国における雇用機会均等委員会(EEOC)のガイドラインにおいて、
「対価型セクシュアル・ハラスメント(quido pro quo sexual harassment)」と
「環境型セクシュアル・ハラスメント(hostile work environment sexual-
harassment)」の双方が、公民権法第7編違反の性差別にあたるとされたのである(6)。
さらに、公民権法第7編においては、女性から男性への
セクシュアル・ハラスメント、同性間のセクシュアル・ハラスメントに対しても性差別に
あたるとされ禁止しており(7)、職場でのセクシュアル・ハラスメントが起こった場合に、
日本とは桁違いに賠償額が巨額であり、1991年の改正により認められた懲罰的損害賠償
(punitive damages)によって想像を絶する額になることも少なくないのである(8)。
 
 さらに、米国では企業の社会的責任に重きが置かれていることもあり、
企業側のセクシュアル・ハラスメントの防止体制に不備があれば直接の加害者
だけでなく企業の責任が問われ多額の賠償金が課されるため米国企業は、その防止・
対策として、セクハラの予防、それに対しての教育トレーニングの徹底、及びセクシュアル・
ハラスメントの問題が発生した場合の苦情処理体制、実態調査体制と並々ならぬ努力をして
いるのである(9)。このような企業のセクシュアル・ハラスメントの態度は我国の企業も見習う
べきであるのは言うまでない。

 我国では平成19年4月1日改正男女雇用機会均等法11条において
「セクシュアル・ハラスメント」につき規定しているが、この男女雇用機会均等法違反をもって
不法な行為となるのではなく、刑法の強制わいせつ罪(176条)強姦罪(177条)などの
構成要件に該当する場合、又、民法の不法行為(709条)、使用者責任(715条)
債務不履行(415条)などの要件を満たすことが必要になるのである。

 米国のセクシュアル・ハラスメントの裁判においてはセクシュアル・ハラスメントの態様が
賠償額と関連があるが、我国の場合には、損害額の認定やセクシュアル・ハラスメントの
認定に関連がないことから、このような分類の実益は乏しいと言われている(10・11)。
 しかし、裁判上の実益がない分類とは言っても、思うに、セクシュアル・ハラスメントが
男女共にそれに対する理解の不足から起こるものであるとすると、その教育・研修・啓発
などには大いに役に立つ理解をしやすい分類であり、これ自体は一般的なセクシュアル・
ハラスメントの理解には貢献するものだと言えるのではないであろうか。

2・セクシュアル・ハラスメント被害者救済の法的枠組及び判例動向
しかし、このような類型の行為が職場においてなされたからと言って直ちにセクシュアル・
ハラスメントとして法的問題に発展するわけではないことは前述した。では、どのような
場合にセクシュアル・ハラスメントとして違法な行為とされるのであろうか。そもそも、
セクシュアル・ハラスメントを直接禁止し罰する規定は我国には存在しておらず、
セクシュアル・ハラスメントを法的に追求するには民法や刑法を根拠法として、
その責任を追及してきた(12)。

 刑法での責任追及で、加害行為者はそのセクシュアル・ハラスメントが
構成要件に該当する場合には刑法上の(強制わいせつ罪(176条)強姦罪(177条)
の責任追及がなされる。職場におけるセクシュアル・ハラスメントの裁判においては
民事での責任追及が圧倒的に多い。その理由としてあげられるのは、刑法での責任
追及をしようにも、刑法上の強制わいせつ罪(176条)強姦罪(177条)にあたるセクシュ
アル・ハラスメントが実際に職場においてなされたとして、セクシュアル・ハラスメントの
特殊性、すなわち、セクシュアル・ハラスメントの大多数が密室で行われるという点で
目撃者もおらず、さらには職場での支配従属関係の利用・濫用によって発生した場合
には事実認定はより困難になるといわざるおえない上、刑法の厳格な構成要件の下では
、責任追及が困難ということが挙げられるのである(13)。


a)使用者の不法行為及び債務不履行の成立
そのような事情もあり民事での責任追及が圧倒的に多いのである。
「職場におけるセクシュアル・ハラスメント」が行われた際に直接の加害行為者に対して
民法では被害者が加害者に対して不法行為に基づく損害賠償請求(民709条)および、
使用者に対する不法行為責任(民715条)あるいは債務不履行責任(民415条)を追求
するという形で争われてきた。裁判において、直接の加害行為者と使用者を訴え、損害
賠償を請求するものが多い。

 例えば、直接の加害者行為者と、その使用者の責任の両方を、はじめて認めた判例
としては、福岡セクシュアル・ハラスメント事件(福岡地裁・平成4年4月16日・判例タイムズ783-60)
がある。この訴訟において林弘子先生・山田省三先生の鑑定意見が原告がわから出され、
山田省三先生の鑑定意見においては「使用者には、労働契約上の信義則上の配慮義務の
一環として、労働環境整備義務が肯定される(14)」としている。

 この判決文中には直接にセクシュアル・ハラスメントという言葉は使われていないが、
「使用者は社会通念上伴う義務として、職場が被用者にとって働きやすい環境を保つ
ように配慮する注意義務があるところ、専務らの行為は、職場環境を調整する義務を
おこたり、主として女性である原告の譲歩犠牲において職場環境を調整しようとした
点において不法行為性が認められ、被告会社はその点でも使用者責任を負う」
としたのである(15)。

 説明をもう少し加えると、「職場が被用者にとって働きやすい環境を保つように配慮
する注意義務」を使用者の不法行為上の義務とし判事した先例としての意義を有する
判例であったのである(15)。

 しかしながら、これによると「業務の執行につき」という要件を満たさなければならない。
そうなるとすると、実際は職場でセクシュアル・ハラスメントの被害があるような環境なの
にも関わらず、その防止義務の責任を使用者に問いうる事が困難になる。その中で提唱
されていたのがセクシュアル・ハラスメントを「広い意味での労災」と考え、使用者の安全
配慮義務という観点から構成しようという考え方があり(16)当初は、法律理論としては
ラフなものである(17)との批判はあったが今日においては学会にも浸透し、裁判例上
でも京都呉服事件判決(京都地判1997・4・17労判951号214頁)や
三重事件判決(津地判1997・11・15労判729号54頁)、仙台事件判決
(仙台地判2001・3・26労判808号13頁)などの判決が職場環境配慮義務を認め、
債務不履行として構成したのである。

 しかしながら、まだどのような行為が違法なセクシュアル・ハラスメントになるのかその
基準がはっきりしないといえる。その基準を、高等裁判所レベル初のセクシュアル・
ハラスメントの違法性を認めた「金沢セクシュアル・ハラスメント事件(名古屋高裁金沢支部
 平成8年10月30日判決、労働判例707号37項)」の判旨を参考にしてその違法性の判断
基準を簡単にではあるが述べておく。

 判旨「職場において、男性上司が部下の女性に対し、その地位を利用して、女性の意に
反する性的言動に出た場合、これが全て違法と評価されるものではなく、その行為の態様、
行為者である男性の職務上の地位、年齢、婚姻歴の有無、両者のそれまでの関係、
当該言動の行われた場所、その言動の反復・継続性、被害者女性の対応などを総合的に
見て、そえが社会的見地から不相当とされる程度のものである場合には、性的自由ないし
性的自己決定権等の人格権を侵害するものとして、違法となる」としている。
 
 この判決で注目されるのは、法的レベルでのセクシュアル・ハラスメントの成立要件を
明確に示した点であり、「意に反した性的な行為」の「意に反する」という基準は、「通常の
女性」ならば意に反したであろうという客観的な基準に、その他の個人的な事情が加味さ
れるべきであり、この点に関して、本判決のあげる行為の態様というのが客観的基準であ
る(18)とする見解がある。確かに、この判旨はある一定の基準を述べていると評価するこ
とは出来るが、実際にセクシュアル・ハラスメントに遭遇した被害者女性の行動では、
第三者に被害を話さない、具体的な行動をとらない、侵害行為が実際に行われているその
場で抵抗しない、というのは珍しいことではないことも考えておかなければならない。
その意味で本判決では、被害者と加害者の二人以外にその場にはおらず、強姦未遂を
認定した点は大変評価すべきことである(19)。

 又、セクシュアル・ハラスメントの被害者女性の行動の特徴、セクシュアル・ハラスメント
が起こる場所の特徴が明らかになってくるにつれて、これまで、セクシュアル・ハラスメント
の事実認定、つまり裁判において「性的言動の存否」が争われていたが、兵庫セクシュアル
・ハラスメント事件(平成9年7月29日・労働判例726-100)では「抗議をしたり、大声をあげ
たりしておらず、被害にあったことを同僚や夫、事務長等の病院の管理職らにはすぐに
相談していない(これは自認)が、職場の上司による性的な嫌がらせという事柄の性質上、
たとえ身近な人間に対してであっても被害事実をすぐには第三者に打ち明けることができ
ないことは、性的嫌がらせを受けたと女性の行動として十分理解できるところである(20)
としたものがある。このような判例は、セクシュアル・ハラスメントが人目のつかないところ
で行われ、裁判においては事実認定が困難であるという特徴を考えると非常に画期的
なものであるといえる。

 さらに素朴な疑問として、使用者責任(民法715)に関連して、使用者責任の免責
はいかなる要件において認められるかである。今日の職場でのセクシュアル・ハラスメン
トについては改正男女雇用機会均等法(平成19年4月1日施行)にその措置義務が規定
されているが、これ自体は違法性を判断するものではなく、事業主の雇用管理上の責任
を明らかにする性格の法律(21)であって私法上の法的効力は有しないとされているが
、セクシュアル・ハラスメント発生した場合の対応などが指針によって示され、措置が義務
付けられていることから考えると、セクシュアル・ハラスメントが発生した際に、その措置を
講じていたかどうかは民法715条の使用者の免責事由あたる可能性があり、裁判において
は免責要件としての最低の措置義務として従えられると考えて良い。免責要件は厳格に
解されており、その認定は厳しいものとなっており、実際は殆ど免責されないのであるが、
男女雇用機会均等法11条のセクシュアル・ハラスメント防止の措置義務に従ったものが
最低されていることが免責の要件であって、それをしていないならば、民法715条の使用
者責任を免れることはないと言える(22)ものだと解する。
 
 ところで、使用者の責任が明らかになり、社会問題としても取り上げられる中で企業は
職場におけるセクシュアル・ハラスメントに対する取組みの姿勢を問われているというこ
とが出来る。さらに、セクシュアル・ハラスメントは幅の広い問題であるが、裁判になる前に、
それらを禁止・防止する為に企業がその取組みに積極てきにならなければならないのである。
セクシュアル・ハラスメントは、前述したように第三者が見えないところで行われ対応が難しい
という特質がある。だからこそ、実際にセクシュアル・ハラスメントが行われる職場、つまりは
企業が問題として、より一層セクシュアル・ハラスメントの取組みに力を入れる必要がある
のである。次の章からは、セクシュアル・ハラスメントと被害者の雇用保護という観点から、
職場におけるセクシュアル・ハラスメント防止・企業内での対応の取組みについて述べていく。


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2011-05-30 : セクハラの基礎知識(法律ブロマガ) : コメント : 0 : トラックバック : 0 :

安らぎを

この世界に安らぎを
静かな時間に祝福を
世界の果てまで
行渡れ福音の音

果てしなく続く
流れる時間の中に
秩序を作り治めよ
その心を

清流の流れ清らかに
人の心も清め
その音は心を鎮め
安からにする

空を仰げば
風が吹き
優しく頬を撫でるしょう
2011-05-30 : 精神世界 : コメント : 2 : トラックバック : 0 :

Kokoro Gradation

どんな色になるかな
どんな心模様を描けるかな
二人の心絵具を
混ぜ合わせて

徐々に優しくなる色彩は
まるでグラデーション
決して気持ち
冷めたわけでなく

穏やかな
淡い色へと変化する
まるでグラデーション

二人がいるから
作られる
優しい色彩
グラデーション
2011-05-29 : 恋愛詩 : コメント : 2 : トラックバック : 0 :

あっ!!止まった・・・

 言葉が止まりました・・・
心が揺れないからでしょうね:(;゙゚'ω゚'):

 何かテーマを決めて・・・
と、考えていると仕事の資料作ろうかな・・・とか
足りないホームページの部分を作ろうかなとか
いやいや、のんびりしよう、と何だか集中も出来なければ
ゆっくりも出来ないです。。。

 言葉が止まることって時々ありますよね・・・
ライターズブロックとでも言っておきましょうか(; ・`д・´)
2011-05-29 : 作品作成日記 : コメント : 10 : トラックバック : 0 :

ND

Natural Drug
2011-05-28 : 恋愛詩 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :

それを知りたいんです

この触れられない想いが
具象化するのかどうか
それを知りたいの

少女は微笑み
瞳の奥に決意を込めて

あたしの
胸の中でふわふわ
しているこの想いが
具象化するのか知りたいの

知ることが出来るよ
きっと笑顔の中で
その強い決意の下で
きっと具象化するよ

きっと
触れられるようになるよ
君の決意があれば
2011-05-28 : 恋愛詩 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :

血が目覚めようとしているとき

 人はオカルトだと言うかもしれません。
でも、僕の遺伝子は間違いなく先祖の力と記憶を受け継いで
いるのです。

 神主という家系。父は長男でしたが公務員になり、父の弟が
神道を継ぎ、今は父の弟の、僕の叔父に当たる人が僕の家系の
神道を守ってくれています。

 でも、僕は薄々気づいているのです。
「いづれ、僕はその場所に戻る」と。
それは幼い頃から意識していました。

 そうです。でも、僕は幼い頃に、「何故生まれながらに勝手に
決められてしまっているのだ」と理不尽さを感じたのです。
僕の人生は、僕が決めていくのだと、そう頑なに思っていました。
ある意味で僕は神様に反抗したのです。既に本流である実家には
神殿はあるものの、それを治める人はおらず、一応はその神殿からは
御神体は抜いてあるそうですが、そこにしっかりと宿っているという事を
僕は幼い頃から知っていました。

 神様と言われる存在がいるのかは僕には分かりません。
神というのは潜在意識を具象化したものであると僕は今解釈をし
それが妥当であり、本当の事であると思っています。
 では、僕にとって神とは何かと言えば、意思を持ち、まるで
人間のような存在であると感じています。目には見えない透明人間が
いるという感覚でしょうか。

 神は人間です。贈り物をすれば喜びますし、愛すれば、それもまた
喜んでくれます。甘えすぎれば厳しく叱ってくれますが、楽しく対話も
してくれる、実はそんな存在なのだと思います。

 けれども、僕はまるで両親に反抗するかのように神に反抗を
しました。「何故?この家系に生まれてきたというだけで、神と呼ばれる
ものを背負わなければならないのか?理不尽である」と。
だから出来る限り、その場所から遠ざかろうとしました。そのようにして
きたつもりなのですが、僕の中に流れる家系の血は、僕のいくところで
神道に関わる人々に次々と遭遇させました。

 その中で、大人になったいま僕はいづれ神道に戻っていくという事を
薄々理解していますし、今は随分とその能力は息を潜めているのですが
家系の血が少しづつ覚醒して来ているということにも気付いています。
今までは不可解なことなどを感じたくなかったからこそ、それを理性で
押さえ込んできただけであって、それは受け入れ始めたいま覚醒しようと
しているのです。

 家系の血統を色濃くその能力を授かったのは僕なのです。
けれども、オカルト的な能力だけが高くなっても、机上の空論になって
しまいますから、僕はきっとたくさんの事を経験しているのだと思います。
取り立てて何かがすごく出来るというわけではありませんが、普通のレベル
までにはすぐに達することが出来る感覚的な部分は、きっとたくさんの立場を
理解するために与えられてきたのだと感じます。
 それは大人になった今だからおもうことです。

 ただ、いまもっとも感じる事は形式に当てはめた神を崇拝するのではなく
自分の中に神道というバックボーンがあり、家系の血が覚醒しようとも
その血は神道という形式に当てはめて僕を捕らえようとしているわけでは
ないという事です。

 神殿の前で、祈祷をするのが神道ではありません。
神に祈れば何かが良くなる、という事を押し付ける事が神道なのかと言えば
それも全く違います。

 そういう存在もいるかもしれない。ここで留めておき、分からないものは
分からないけれども、祈祷をすることで何となく気分が楽になる、オーラの
流れの悪い人がいたら、どこを良くすれば良くなるのかを話すこと、そんな
形式もない、ただ自分の分かる事を人に伝えるという、ただそういう事なのだと
感じるのです。

 決して僕の家系の血筋が、僕の人生を乗っ取ることなどなく
けれども、神主の血は流れ、その記憶も細胞に宿り、その血も覚醒しようと
している。その事実を受け入れて、その能力があるということが役に立つ場面が
あれば使うという、これだけのシンプルなことなのです。

 きっと、この覚醒しようとしている神主の血は、僕の人生を邪魔したりは
しないけれども、その力で助かる人がいるのなら「助けなさい」と言っている
それだけのことなのだと思います。

 しかしながら、この家系に生まれた事に僕は今では感謝をしており
また、誇りに思うのです。 
2011-05-27 : 作品作成日記 : コメント : 11 : トラックバック : 0 :

ZawaMeki

人の心には
触れられないね
知っているんだ
そんな事

君は涙を流して
ごめんね、と

胸に過ぎる
ZawaMekiは
別れのときを告げて

天使の涙は
夜の闇に吸い込まれ
魔法も使えない

何度も
心は存在すると
証明しようと
合言葉を決めたり
したけれど
証明出来なかったね

心に触れない事に
掴む事が出来ないことに
気付いたときに
あまりに不確定な世界が
怖くなって
涙が溢れたから

決して
諦めなかった君が
心に触れらない事を
知っていた、と
涙を流した夜に

胸がZawaMekiました
これが最後の夜なのだと
2011-05-27 : 恋愛詩 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :

月に話しかけました

君は月に話しかけました
狂ってしまいそうだから
嘘を暴かないでお月様

君は月に話しかけました
その光で嘘があばけるのなら
世界の退廃もきっと救えるから
皆が気づくようにしてみてお月様

整頓されていない部屋が
景観を害すれば
キレイにしようと思うでしょ

きっと
心が見えて
荒れてすさんでいたら
キレイにしようと思うでしょ

だから
その光で照らしてお月様
全てを吐露して
人の心を綺麗にするために
2011-05-27 : 恋愛詩 : コメント : 2 : トラックバック : 0 :

見えない力~そして発狂も出来ない

 発狂しそうになるという感覚は本人からすれば常軌を逸した
体験であるし、発狂していくという感覚はとても怖いものであった。
けれど、学術の先に発狂があるのなら本望であると研究に明け暮れる
学者がいた。

 東條栄一郎 32歳。
東條は世界の権力構造を研究していた。ただの学術を越えて
彼の研究は実際の裏側にまで突っ込んでいく研究であった。
もはやそれは今日的に認識されている社会学者の研究からは
かけ離れており、実際には殆どルポライターに近い取材を繰り返し
していた。それは人間の凄惨な現在の裏側の世界にまで突っ込んで
おり、東條はその権力構造の闇に吸い込まれていきそうであった。

 もう彼の論文は論文ではなく、ただの実録に成り果てていた。
オカルトに近い内容だと、周囲の仲間は揶揄したが、東条は教壇でも
その権力構造に操られえている世界に、つまりは少人数の人々が
何億という世界の人間をコントロールしようとしているという事を訴え
続けたのだ。

 もちろん、誰も信じるものなんていなかった。
「まさか」と彼の知りえた情報を信じるものなどいなかった。
東條はたくさんの取材を繰り返し、発狂するのではないかという
凄惨で汚い構造を見続けてきた。それを発表しても尚も同じ研究者も
学生も東條の話は馬鹿げていると、聞く耳をもたなかった。

 洗脳されているのは自分ではなく、多数という人々であると
東條はそう思っていた。でも、人は多数意見に触れ続けると自分は
おかしいのではないかと思ってしまう不合理な生き物である。
例え多数意見の方が間違っていたとしても、「自分は間違っているのではないか」
という想いが浮かんでくるのは仕方のない事であるのだ。

 しかし、東條はいままでの自分の研究してきた権力構造、支配構造は
確実に存在していると訴え続けたのだ。
 しかし、「有力な情報ソースがない」「このグローバル世界の中で馬鹿馬鹿しい」と
一躍されてしまうのだ。

 しかしよく考えてみて欲しい。真実は整理整頓された棚に、「これが真実です」と
書いて置いてあるわけではないのだ。一見して、全く別の事象と思われ複雑に絡み合う
中に、論理的に見たら、「そうであるかもしれない」という、一般に人々が、その可能性もある
と、完全には確定は出来ないが可能性はあるかもしれない、という中に巧妙に隠されている
ものであるのだ。
 それを、整頓し東條は体系を組み立ててなるべく分かりやすくしたつもりであったが
しかしながら、誰もそれを信じようとはしなかったのだ。

 東條は社会学者であるから、その多数意見という概念をよく理解していた
つもりだけれども、多数意見が明らかに操作されたものであるという事を人々に
理解させることがこれ程に難しいものであるとは夢にも思っていなかった。
もちろん東條は社会心理学もある程度学んでおり、多数意見という中にいる
人々が、実際にはその多数意見が間違っていると認識し直すことは難しいこと
であることは理解していたが、学者である東條はしっかりとした取材に基づい
たもので、それは簡単に覆せるものであって、人間はある程度は合理的な
ものだと思っていたのだ。
 しかしながら、人間は洗脳から逃れる事は難しいという事実を知ってしまった
のだ。

 多数意見から離れてしまった人間は孤立してしまう。
それ故に発狂してしまった学者を東條自身も知っている。
彼の指導教授であった西谷慎(ニシタニツツム)は世界権力構造と
その支配構造の秘密を研究している内に、何故か突然自殺をしてしまったのだ。
西谷慎がいたからこそ、現在の東條があり、東條は西谷を尊敬していた。
どこまでも、現在の状況を人々に理解してもらおうと研究を続け、現在の認識や
多数心理は操作されて都合よく創出されたものであると訴え続けたのだ。
しかし、彼は自殺してしまった。

 遺書も何もなかった。しかしながら、東條にはナゼか何となく理解できた。
彼の精神は研究を続けるたびに、その奇怪な真実に触れるたびに、不安定に
なっていったのだ。この研究は人間の心の闇に最も近い部分で、また凄惨な
この世の出来事とは思えない現実を認識しなければならないからだ。

 しかし、その論拠、証拠と言われるものは、研究の中で研鑽したもので
あっても、複合された全く別物と思える資料などから、総合的に真実に近づいた
ものであって、なかなかそれを体系にして整頓することは出来ず、人に伝わる
こともなかったのだ。

 その中で多数の中で、異論を唱えるものは唱え続ける度に自分は
「間違っているのではないか」という葛藤に囚われることになり、さらに
研究のために目の当たりにする現実は凄惨すぎて精神的なバランスを
どんどん失っていくのだ。さらにはコミュニティーからの孤立で自分という
存在を認識できなくなっていくのだ。

 その後の研究は東條が引き継いだ。
東條は父のように慕っていた西谷の研究を、つまりこの権力構造を
暴露することによって、世界が操作されているという事を世に知らせる
ことで、恣意的に動かされる世界を開放できるのだと信じていた。それは
西谷が生前に言い続けたことであり、東條自身もそのように感じていた。

 だが、東條ももう限界かもしれない。
東條の目は虚ろであった。もうパソコンのキーボードを叩くことさえも面倒で
その権力構造、支配階層の洗脳、そんなものを調べて暴露してどうなるの
だろうかという想いにかられていた。
 学者として、東條はこれ程に打ち込み、挑戦をしたがもう精神は限界であった。
東條自身もかつての西谷と同じ状態になってしまっているのだ。
多数意見から「あいつは気が狂っている」と揶揄され孤立をしていく。
これだけの証拠を揃え、論じても、それが大多数に間違いである、オカルトである
気が狂っているといわれ続けたら、どのように強い人間でも、自己認識が変わって
しまうのだ。

 「もう、意味などはないのかもしれない」と東条は呟いた。
東條の頭の中には、社会が人に役割を与えることで人は自分という存在を
定義している、というかつて自分が夢中になった分野のことを思い出した。
人との関わりの中で、意味づけがなされていくという論文を何本も書いた東条に
とって自分の意味とは社会と自分の関わりかたであるという認識であって、
それは今も根本的に変わっていなかったのだ。
 だから東條は真実らしき事を確かに知ったのだけれども、それが人に
認められない以上、東條自身の存在の意味というものは無くなって
しまったのだ。

 東條自身は確かに真実らしき事実を知った。
それが大多数の人間が操作されているという事実をである。
しかしながら、その事実が本当であろうと嘘であろうと、そんな事は
東條自身を支える自己認識を保つほどのものではなかったのだ。
意味をなくし孤立した人間は透明人間と同じである。

 東條は研究室で首を吊るためにロープをぶら下げて椅子に登った。
「西谷先生・・・」と登場はうわごとのように虚ろな目で呟き、発狂寸前で
東條はその命を絶った。問題は発狂寸前であったということだ。
絶望したのならまだマシなのだ。絶望し発狂寸前で、自己認識が出来ず
発狂してしまうという感覚、世界から放り出された感覚を恐れて
自殺をしてしまうということが問題であるのだ。

 「学術の果てに発狂するのであれば本望だ」と言って笑っていた東條は
結局発狂も出来なかったのだ。そう、発狂してしまうという感覚は恐ろしい
ものであるのだ。東條はそれを恐れたのだ。

 しかも、最後のその感覚こそ東條もまた操られた証拠であった。
間違ったことだど理路整然と理解していても多数意見に押しつぶされ
正しい自己認識も消え果て、孤立し意味をなくしてしまった。
そして自ら命を絶つという選択をしてしまった。
 これこそが巧妙に仕組まれた、たった数百人で組織された権力者集団の
コントロールであったのだ。自発的な自殺を促すというコントロールであったのだ。

 東條も最後には呑まれてしまったのだ。
邪魔な「知識人、学者、有識者は消してしまえ」という、大きな果てしない
姿形も見えない権力者達の巧妙な操作に囚われてしまったのである。

 その後、西谷が集めた資料も、東條が発展させたその体系的論文も
焼却されてしまった。それは、学術的に意味を成さないという理由から。。。
2011-05-26 : 短編集 : コメント : 8 : トラックバック : 0 :

ミルクプリン

ありがちな事だけど
君とデートした次の日に
僕は微熱を出したんだ

可愛い君を見たら
あまりに緊張して

あまりに君が
ステキ過ぎて

僕は次の日に
微熱を出したんだ

笑っちゃうでしょ
でも本当の事なんだ

とにかく緊張して
肩も凝って
デートの次の日
僕は微熱を出したんだ

あまりに
君がステキ過ぎて
微熱が出てしまったんだ

そう
メールをしたら
君が笑って
冷たいミルクプリンを持って
仕事帰りにマンションに
寄ってくれたんだ

ありがとう
でも、もっと熱が出てしまいそう
今度は倒れるかもしれない
2011-05-25 : 恋愛詩 : コメント : 10 : トラックバック : 0 :

ピアス

僕の耳には
二つのピアスの
穴が開いている

特に男性っぽくもなく
かと言って女性っぽくもない

だから
ピアスも
中性的なデザインで

さらさらの髪に
風に吹かれれば
ふわりと甘い香りが
するような

そんな甘い髪の
匂いが好みで
自分もそうしていた

どこまでも
中間の恋をして

どこまでも
曖昧で

ただ
微笑んで
抱き寄せて

どこまでも
中性的になれた
あの頃は
淡い思い出として
今も胸の中
2011-05-24 : 恋愛詩 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :

幸福の意味を忘れて

 まるで幸福を感じてはいけないかのように
無意識に罰を与えていたのは自分自身。
情けない気分は誰かに「お前は情けない」と言われて
そうなったのではなく、自分自身がただ感じて、自分自身に
罰を与えていただけのこと。

 この自分の脳の中にプログラミングされた、自分自身への罰。
それに陶酔していただけのことで、幸福をシャットダウンしていた
それだけのことで、本当は僕はすごく幸福だったんだ。

 今も幸福なんだ。そう思った。
この瞬間になぜか、ふと気付くかのようにそう思った。
友達がいます。本当にホモセクシュアルなのではないかと
思うほどの友達、仲間が僕には二人もいます。

 そして、このブログにきてくれる方々がたくさんいます。
僕はその中で文章を書いているし、現実の世界でも二人も
友達がいます。

 それは、それは、家族のような友人がいます。
出来るか分からない不確実な事業を起こして、辛くても
しんどくても、この場所は良いと言える、まるで家のような
場所があります。

 これだけで僕はどれだけ幸福なのでしょうか。
そんな事を毎日の焦りの中で忘れてしまって、自分の非力さを
自分自身で罰するような愚かな事を僕はしていたのです。

 自分から自分に与える罰は今日で終わりです。
ふと、せきとめられた幸福が体の奥から奥からどんどんと
とめどなく溢れ出して来るこの感じを、幸福というのでしょう。
僕はとんでもなく幸福なのだと感じます。

 どうして、自分で自分に罰などを与えてしまったのでしょう。
そんな事思わなくてもよかったのに。一生懸命にやっているという
それを、自分が評価すればそれで良かっただけなのに、僕は自分が
非力であると自分自身に無意識で罰を与えていたのです。

 馬鹿馬鹿しい。そんな事をしてなんになると言うのでしょうか。
さあ、幸福を感じみよう。今までせき止められて押し込められていた
幸福が心の奥底からとめどなくあふれ出してきます。

 それを、たくさんの人に分けたいと思います。
それが、きっと本当の仕事だと思うのです。
自分のたてた計画、事業は人を幸福にするためのもの。
そう、だから悲観することもない。精一杯自分の事業を
幸福を紹介すればいいのだと心から感じたのでした。

 こんなステキことが、突然に分かる事があります。
突然、道が開かれることがあります。
本当に、僕の周囲には幸福だらけだったのだと
周囲を見渡すと幸福がきらきらと輝いているのでした。
 
2011-05-24 : 作品作成日記 : コメント : 8 : トラックバック : 0 :

宇宙から降り注ぐ記号

きっと見失っていたんだね
そうだね
きっと、そうなんだ

宇宙から
落ちてくる記号を
僕は自分のフィルターを通して
現実世界に表象するんだ

そうだ
忘れていたよ
考えすぎて
あまりに考えすぎて

そんな単純なこと
幼い頃は
当たり前にしていたことを
僕は忘れていたよ

宇宙から降り注ぐ
記号を表象すればよかったんだ

たった
それだけの簡単な事

そうだ
思い出したよ

あまりに
知識中毒になりすぎて
単純な事を忘れていたよ

宇宙の風の音に
耳を澄まして
宇宙から降り注ぐ記号を
現実に表象するんだ

たった
それだけの事で
どれだけ救われるだろう

僕の自由は
そこからなんだ
2011-05-24 : 自由詩 : コメント : 2 : トラックバック : 0 :

捕まえようとして

蝶みたいに
ひらひら飛んでいる
意味を捕まえたくて

どうして
意味はふわふわと
飛んでいるのか
それが
どんなものなのか
知りたくて

少年は虫取り網を持って
いくつもの意味を
捕まえようとした

意味は形がなくてね
捕まえたと思っても
網の隙間から
逃げてしまってね

それでも
ひとつくらいは
捕まえられるはずだと
少年は意味を
無邪気に追い掛け回した

でも
ひとつも捕まえられなくて
少年は悲しくなって
夕暮れ時に
一人河原で少し泣いたんだ

そうしたら
たったひとつ
捕まえられなかった
意味たちが
少年を励ますために
寄ってきてね

少年は
そうだったんだ!!と
大喜びして
網を捨てたんだ

無理に捕まえようと
追い掛け回す必要など
なかったのだと
幼い少年に
それが理解出来たとき
意味は少年の掌の中で
輝いていた
2011-05-24 : 自由詩 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :

僕の名前は・・・

 僕の名前は ○○NORIです。
そう言えば・・・このNORIというペンネームなのか
ハンドルネームなのか、良く分からないけれども
ずっと使い続けている名前です。

 はじめて自分で製作した手作り詩集は、なんの捻りもない
題名で「NORI Words」

 僕はずっと このネームでやっています。
ほぼ本名なので、好き嫌いではなく自然なことなのかな
と思いつつ、何の違和感もなくこの名前で文章を書き
名を名乗り、様々に活用させて頂いているほぼ本名のNORIという名前。

 このアルファベットの並びが僕は好きです。
男性とも思えて、女性とも思えるこのNORIという名前。
うん うん。僕は多分この名前以外はもう使わないと思います。

 僕の名前はNORIです。
それはプライベートでも、このネットの世界でも、実際に路上で詩を書いて
いるときもNORIです。

 そう、僕はNORIなのです。
日本が破綻しようと、世界経済が限界を迎えようと
どんな悲劇が起きても、どんな喜劇が起きようとも
僕はNORIという存在なのです。

 色々な名前を持つことも良いですが、僕はこのNORIという
名前、人格の中に、様々な自分を持っています。
同じ人間から全く正反対の言葉が出たり、意外な文章が出たりするから
このNORIには面白みがあるのだろうと思ったりします。

 しなやかに曲がって、揺れに揺れる心で、でも折れたりはしない
そんな心で、強く生きていけるようになれたらと思ったしています。

 さあ健康管理をして、パニック障害を完治させてしまいましょう☆☆☆
何にも怖いこともないですから☆☆☆

 そう、僕の名前はNORIです。
今日はなんだか改めて、僕はNORIだと感じたのでした。
 
2011-05-24 : 作品作成日記 : コメント : 2 : トラックバック : 1 :

焦らず 怒らず 平常心

 いやはや・・・Σ(; ̄□ ̄A アセアセ
パニック障害というのは厄介なものでして( ̄ー ̄;

 いつもは心拍数が上がることに不安を覚えていたのですが
昨日は新しいタイプで、心拍を感じられないような気分になって
「このまま心臓止まるのか?」というタイプのなんだか妙な
パニック発作らしき感覚を覚えました。

 ただ、脳のセロトニンの欠乏障害ですから、健康的な生活をして
徐々に軽減させていくしかないといことで最近また不規則であったので
それのせいかもしれません。

 なんにしろ、常時緊張状態であるという事がもっとも良くありませんので
どっしりとした心が必要なのだろうと感じます。

 生活習慣の改善をしていくことで軽減していくしかありませんので
焦らず、穏やかに、規則正しく 平常心とい心を持って、何事も怖がらず
気張らずに、どうあれ、それをやってみるということで心を強くしなやかに
していきたいと思います。
2011-05-24 : パニック障害 : コメント : 2 : トラックバック : 0 :

雨の日

雨の日には
気分が憂鬱になります

憂鬱な一日に
部屋から出ない休日に

あなたと
だらだら抱き合う一日は
憂鬱の中の安息の時間

雨音が強くなる度に
求める気持ちも強くなって
鼓動も早くなる

憂鬱な雨の日に
二人だけの
だらだら抱き合う時間が
平和の証拠なのだろうね

晴れたらデートしようね
君の好きなクレープを買って
公園のベンチで
微笑みながら頬張って

あまいクレープな
キスをして

子どもみたいに
ブランコに乗って

夜になったら少しだけ
二人でお酒を飲んで
子どものように眠りにつこう

晴れたら二人で
部屋から飛び出そうね

でも
今日は雨
少し感傷的で
情熱的な雨の日の休日
2011-05-24 : 自由詩 : コメント : 4 : トラックバック : 0 :

違う世界の住人

言語が違えば
話がしにくいよね
国が違えば
相手の事を理解しにくいよね

理解出来ないという事ではないけれど
理解する事に時間がかかるよね

君が僕に言いました
あなたの言っている事の
半分も理解できないんだ、と

あたしや周囲の人とは
違う事をしていて
あたしには分からない世界で
あなたは生きているから、と

世界が違う人と
分かり合うことは
随分と時間のかかること

分かりやすく
理解しやすいように
君の質問に答えるから
もう少し聞いてくれないか
違う世界の事を
僕の世界の事を

僕も君の世界を理解する
努力を惜しまないから

二人で語り合わないかい
二人には時間があるのだから
2011-05-24 : 恋愛詩 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :

心色彩

瞳を閉じて
どんな色が見えるか
確かめてみた

この色は
何なのだろう

決して
キレイではないけれど

色とりどり
たくさんの色が散ばったような
そんな色

ひとつの言葉で
定義出来ない心色彩

それを
キャンパスに
表現できるだろうか

今の僕には
きっと出来ないだろうけど

でもね
想像し続けるんだ
心色彩を見つめ続けるんだ

その変化の早い
現代社会よりも早いスピードで
変化していく色彩を
見つめ続けるんだ

その瞬間の心色彩を
いつか表現できる方法を
求めて往き続けるんだ

今日も
明日も
明後日も

精一杯の呼吸を続けて
方法を見つけるんだ
それが僕の生きている
証明なのだから
2011-05-24 : 精神世界 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :

砂時計と希望の砂

希望にも似た時間は
空間に溶けて
まるで砂のように
この指の隙間を

さらさらと
すり抜けていきました

さらさらと
すり抜けていく砂のような
時間の中で

君と僕は
どれだけの微笑み交わし
幸福らしき感覚を
共有しようとしたのでしょう

僕達は
希望の混じった砂で
砂時計を作りました
希望が風に飛ばされて
しまわないように

指からすり抜けて
無くなってしまわないように
砂時計に閉じ込めました

二人の時間を
いつまでも
いつまでも
過ごしていけるように

二人の関係を
二人の時間を
計れるように

砂時計に
希望を閉じ込めました
2011-05-24 : 恋愛詩 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :

七色世界

世界は七色
キレイな色でね

始まりも 終わりも
きっと七色の世界

生まれたり
その泣き声が
希望に満ちた七色で

永遠の眠りにつくとき
入る部屋は
レインボールームで

その後の世界は
虹色世界

全てが七色
虹色世界

そんなネガティブな
世界ではないんだ
きっとステキな世界なんだ

ひとつ ひとつが
ステキな虹色
七色世界
2011-05-24 : 自由詩 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :

キレイな君

抱きたいなんて
思わないけれど

キレイな君を
ずっと見ていたいと
そう思う事は
いつもの事で

何気ない表情や
お風呂上りに念入りに
肌の手入れをしている姿や
疲れてすやすや眠る寝顔や

そんな
健やかな毎日を
ずっと眺めていたくなる

子犬を見て
胸がキュンとするような
そんな感覚です
2011-05-24 : 恋愛詩 : コメント : 2 : トラックバック : 0 :

相互補完

男性は過去の積み重ねを見て
未来ではなく基礎を確認し続けるんだ

女性は未来を見つめて
基礎に何が必要かを
男性に示すんだ

どちらが
どう良いということではなくて
どちらもいないと発展しないから

過去を見つめる男性を
非難する女性がいる
でもね、未来だけでは机上の空論
しっかりとした基礎の上に
未来を積み重ねる事が出来るんだ

過去の事を誇示して
女性を支配しようとする男性がいる
でもね、過去は終わってしまったんだ
今の自分が惨めであったら
何の力もない未練たらしい器の小さな男

どちらも どちらなんだ
でもね、それは悪い部分を見たときだけ
本当は相互補完の関係で
進んでいけるのが人間なんだ
だから男と女の視点が違うんだ

だからね
もっと話をしようか
男と女で
両性の違いを鑑みて
向かい合おうか

相互補完をするために
未来へ繋げるために
2011-05-23 : 恋愛詩 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :

階段と君

ビルの
回り階段に座る君は
まるでお姫様

僕から見れば
届かぬ高嶺の花のようで

でも、実際には
近づくことが出来る
不思議な高嶺の花

真っ白なドレスも
メイクもイマドキで
僕から見たら
君は高嶺の花で

ビルの回り階段に座る
シンデレラ

仕方ないね
だって君の世界では
誰かにつかまった瞬間に
花弁が散るように
価値がなくなってしまうのだから

僕から見たら
高嶺の花なのは
当たり前だね
2011-05-23 : 恋愛詩 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :

きらめき歓声

たった
一人のステージ

観客も
歓声も何もないステージで
君は踊るんだ

情熱だけを
抱いて
いつかの大歓声に向かって
君は踊り続けるんだ

たった
ひとつだけ持って
君は踊り続けるんだ

情熱という
不確定な
強い気持ちを持って

もしかしたら
どこかで
折れ曲がるかもしれない

でも
君は踊り続けるんだ

星屑夜空の下は
君のステージで
星屑の歓声を浴びて
君は踊り続けるんだ

それが
生きていく事だと
言わんばかりに

僕は拍手しよう
君に精一杯拍手を送ろう

僕には
もう肉体は無いけれど
周囲の星屑たちに
お願いをして
拍手の代わりに

ささやかだけれど
いつもより
きらめきの回数を増やして
それを拍手の代わりとしよう

君のステージは
星屑のきらめきの下
君は踊り続ける
きらめき歓声の中で
2011-05-23 : 自由詩 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :

忘れていくから

この記憶は薄れていくから
君の笑った顔も
全て過去へと
思い出せないほど深い
記憶の深海へ
沈んでいってしまうから

もう月明かりも
届かないような
深海へ沈んでいってしまうから

いくら
拒否しようとしても
それは不可能なことだから

今日だけ
今日だけは
過去を愛でるように

一雫の涙をこぼして
あなたを抱きましょう
思い出せる限りの
あなたを抱きましょう

この大きな世界の中の
小さな住人の僕の
小さな世界の片隅で
あなたを抱きましょう

それは
記憶という
抽象空間の中で

細部まで
思い出しながら
2011-05-23 : 恋愛詩 : コメント : 2 : トラックバック : 0 :
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プロフィール

NORI SA

Author:NORI SA
【SEX】
Man

【My Activity】
文章作成/詩/創作活動/写真/
WEB/エッセイ/学術関連文書/
執筆活動/

【My Works】
企業内法務/事業企画運営管理/
国外取引契約業務/
契約書作成/WEB対策/ 
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それぞれに正義があるから (05/20)

もっと素朴な事のような気がした (05/09)

落ち着いて心を揺らさないで (04/20)

今がら辛いなら 考えるという行為を一時やめよう (02/20)

心を揺らさない事 (02/04)

この世界を定義するもの (01/25)

全身全霊で受け止めて (01/12)

2016年のスタート (01/11)

結局のところ、結果を出したい目の前の事を好きにならなくてはならない (12/20)

もうすぐ年末です (12/20)

いつまでも書いていこう (11/15)

広大な寂しさが広がる世界の中で (11/09)

寂しさに苛立つ事が最も悲しいこと (11/03)

新しい気持ち 新しい考え方 (10/27)

君想う (09/21)

30歳を迎えた自分とブラックバス釣り (08/12)

2015年初夏(?) 最近ブラックバスを釣りに出かけました  (07/21)

キミのココロの扉を叩いてごらん (07/14)

夏風邪です・・・ (07/09)

良い商品・サービスであっても一生懸命伝えないと売れない (06/08)

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