死を意識する
その時間は永遠ではないということを感じることが
出来ます。
人の死を目の当たりにすることも
たくさん何かを学ばせてくれるのですが
もっとたくさんのことを感じられるのは
自分の死を意識することです。
今、殆どの健康な人々が自分の一日を
どのように使うかということを意識して
暮らしているでしょうか。
少しでも刻々と自分の時間が終わりに近づいていく
ことを感じる事が出来ているでしょうか。
以外に、それを感じられる人々は少数なのでは
ないでしょうか。
私は死を意識しはじめてからもう2年近くに
なります。
それは、自殺とかそのようなことではなく
パニック障害を患ってからそれを意識する
ようになりました。パニック障害は決して
死ぬようなものではないのですが、その
恐怖感といったら大変強烈でした。
しかしながら、それのおかげで僕は
安全な中で死を意識しました。意識する
ことができました。
意識が薄れそうになる瞬間にたくさんの
人々が自分を支えてくれていてこの世界に
生かされているということを深く感じました。
それから、物事の見方が変化した気がします。
死を意識することで、生の尊さとそして醜さを
知ることができたような気がします。
パニック障害は自分が望むようなことでは
ないのですが、ある意味、決して死ぬことはない
病気によってそれを真に感じられたことは
自分にとって無形財産だと感じます。
この感情を大事にしつつ作品を作り
また、毎日を生きていきたいとも感じるのです。